創立100周年記念 土曜講座講演会

「Finding Your Unique Purpose」
スタンフォード大学医学部教授
スティーヴン・マーフィ重松 氏
2026年4月18日(土)に、24回目となる土曜講座講演会を開催しました。本年度は、創立100周年を迎える年であり、100周年記念講演会としての位置づけもされています。本講演は、毎年同窓会のご支援のもと運営されています。同窓会の皆様には厚くお礼申し上げます。100周年を機に滝学園では、「卓越した英語教育の充実」をアクションプランの1つの目標に掲げています。今年度の講演会も英語で実施し、本校高3生徒による通訳に挑戦しました。講師には、スタンフォード大学医学部教授のスティーヴン・マーフィ重松先生をお招きしました。先生は、日本にルーツをお持ちで、臨床心理学の研究に取り組みながら、より良く生きる方法を人々に伝える「Health and Human Performance」プログラムを開発し、スタンフォード大学優秀教員賞を受賞されました。以下、講演の中で印象に残ったお言葉を紹介しながら、講演の概略を掲載させていただきます。
「今、ここにあるこの瞬間」
人生に実在するのは「今、ここにあるこの瞬間」だけです。過去はすでに過ぎ去り、未来はまだ存在していません。私たちは、つい過去を悔やんだり、未来を不安に思ったりしがちですが、本当に生きているのは、この一瞬一瞬です。この「今ここに意識を向ける生き方」を、マインドフルネスと言い、人生を豊かに味わうために欠かせない姿勢です。
「ありがとうからはじめよう」
幸福になるための重要な鍵は「感謝」の心を持つことです。「ありがとうからはじめよう」という言葉が示すように、感謝の心を持つことで、私たちは自分が多くの人や出来事に支えられて生きていることに気づくことができます。感謝しているとき、人は自然と幸せを感じるため、感謝は一度きりの気持ちではなく、日常の習慣として実践することが大切です。
「自分は愛されてきた存在である」
「自分は愛されてきた存在である」と知ることも、幸福には欠かせないことです。十分に愛されてこなかったと感じる人もいるかもしれませんが、それでも私たちは誰かに気にかけられ、支えられて今日ここにいます。映画『男はつらいよ』の寅さんが甥の満男に伝えた「生まれてきてよかったと思える瞬間が何度かある。そのために人は生きている」という言葉は、人生の意味を シンプルかつ温かく表しています。特別な出来事でなくても、日常の小さな喜びの中に、生きる価値は見い出せるものです。
「勇気」ではなく「優気」
最後に「失敗しても大丈夫だ」ということを伝えます。完璧である必要はなく、自分のベストを尽くすこと、そして、自分にも他人にも優しくある「優気」を持つことが、これからの人生を支えてくれます。「あなたはそのままで完全であり、少しだけよくなる余地がある」という言葉は、自分自身を受け入れ、前に進むための力強いメッセージです。
ご多忙中の中、ご講演いただいたスティーヴン・マーフィ重松先生に、あらためて感謝申し上げます。