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滝学園同窓会オフィシャルサイト

株式会社三重銀行 頭取

渡辺 三憲(昭和48年・普通科卒業)

 地方銀行の苦悩とか、地方銀行は存続できるか、などの報道が毎日のように新聞・雑誌に出ています。私は、そんな地銀のひとつである三重銀行の頭取を勤めています。銀行業務の話は後程としまして、まずは私のこれまでの経歴を簡単に振り返ってみたいと思います。
 名古屋で生まれ、高校一年の秋に愛知県岩倉市に転居することが決まっていましたので滝高校に進学することになりました。最初の半年ぐらいは、名古屋市内から通っていました。滝中学から進学した生徒に追いつく為に、早朝の補習授業を受ける必要があり、朝五時起きで通っていました。何しろ眠たくて眠たくて、必死の思いで授業を受けていたことを懐かしく思い出します。そんな高校生活のスタートでしたが、昭和48年に卒業し、名古屋大学経済学部に進みました。大学時代は、たっぷりと社会勉強とクラブ活動(ゴルフ部)に没頭した4年間でした。
 そして、昭和53年に住友銀行(現在の三井住友銀行)に入行しました。でありますので、この春で40年間銀行員をやっております。35年間が三井住友銀行、ここ5年間が三重銀行となります。三井住友銀行の最後の5~6年もそうでしたが、日本経済がデフレ環境の中で、昔の様に銀行が成長できる時代と違って苦悩の連続でした。そして、3年前に三重銀行の頭取になりました。就任した当時は、2020年の東京オリンピック開催も決定し、グローバルにも米国・欧州そして中国も安定成長に入っていましたので、これから景気も良くなり、マーケットの金利も上昇していくとの感覚がありました。良い時期に頭取になったものだと高を括っていましたが、現実はそう甘くなく、何と日本銀行はマイナス金利政策を2年前に発動させまして、銀行にとっては、当面(2~3年?)は、低金利競争の中での舵取りになることが予想されます。
 話がだんだん暗くなってしまいましたが、日常は明るく爽やかに生活をしています。趣味の話をすれば、先程、大学時代にクラブ活動でゴルフ部に所属していると記しましたが、ゴルフをやり始めて、四十数年になります。現在、63才となり、飛距離も落ち、方向性も悪くなりアプローチも寄らずそしてパターも思い通りに打てなくなっていますが、ウィークディの運動不足の解消を目的に週に1回はラウンドしています。因みに、昨年は56ラウンドしました。お陰様で、63年間大病もせず、子供2人、孫5人を授かり、時には良きジィージとなっております。
 暫くは、三重県四日市で頑張っていこうと思います。

同窓会報「瀧」40号(2018年7月発行)掲載