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恩師近況報告:石田 雄治

恩師近況報告:石田 雄治(昭和53年4月から平成27年3月まで勤務)

 2011年5月のこと。僕が雑用係であった学年の卒業生の一人(Tさん)が、大学の指導教官(西澤泰彦先生)とともに来校しました。Tさんは創立者が学園に先立って創設した私設図書館「滝文庫」のリニューアルを卒論のテーマにしたいので、旧滝文庫の建物を見学させてほしいと、事前に申し込んでいたのです。
 学園から徒歩で10分程、東野神社の隣にある滝会館。西澤先生の説明からは学ぶことが多々ありました。「(かつて附属講堂であった)このスペースの窓がかなり高いのは、ここに床板が張られ、畳も敷かれていたからなのです。」と。シャンデリア風の照明があり、ドアも洋風の閲覧室の前では、「(丁寧な細工が施されていますね、)滝家お抱えの大工さん達の仕事でしょうね…」等々。西澤先生はTさんの計測の作業に気軽に手を貸すなど、学生(生徒)との接し方についても教えてくださったような気がします。その後、滝文庫に書庫がないのは、庭に設けられた土蔵が書庫の役目も果たしていたからだということも知りました。
 学園への帰途、Tさんが、「私、先生の課題にあった『読書の記録+読書ノート』、まだ続けていますよ。」と、にこやかに言いました。僕は驚きました。生徒に記録を勧めた僕自身は、05年41冊、06年51冊、07年31冊というていたらく。(年間100冊以上になったのは2015年以降、最近は80冊程度。それでもノートは4冊目になりました。)途中でTさんに励まされた結果です。卒業生は、ありがたきかな。